ハリス副大統領はバイデン氏が7月21日に撤退してハリス氏支持を表明したことを受け、民主党の大統領候補に名乗りを上げた。主要政党の大統領候補を務める初の黒人女性、初のアジア系米国人となる。インドとジャマイカ出身の移民の娘として生まれたハリス氏はオークランドで育ち、政界でのキャリアの大半をカリフォルニア州ベイエリアで積んだ。上院議員としては、トランプ政権の当局者や指名者を迎えた公聴会で検察官さながらの質問スタイルをみせて話題になった。ハリス氏の追及を受けた面々にはジェフ・セッションズ司法長官や、後に最高裁判事となるブレット・カバノー氏らがいる。
経歴
ハリス氏は現職の副大統領で、女性政治家として米国史上最高位にある。これ以前は上院議員やカリフォルニア州司法長官、サンフランシスコ地方検事を歴任した。
主な政策課題
ハリス氏は一般的な論点に終始し、それ以上詳細な計画には踏み込まないこと多いが、選挙戦開始当初の遊説からは同氏の優先順位について一定の知見が得られる。バイデン氏と同様に、ハリス氏も自身の米国観をトランプ氏のものと対比する意向だ。今後の選挙戦では、労働者階級や中産階級の米国民の生活向上に焦点を当てる方針。国民が労組に加入し、尊厳とともに引退し、銃暴力の心配をせずに暮らし、手頃な価格で医療を受けられるようにしたい考えだ。