2024年米大統領選の候補者

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トランプ前大統領が共和党の大統領候補、ハリス副大統領が民主党の候補となる。現職のバイデン大統領は7月21日に選挙戦から撤退後、ハリス氏への支持を表明。ハリス氏はその後、民主党候補指名の獲得に必要な誓約代議員の支持を早々に取り付けた。以下に24年大統領選の現在の候補についてまとめた。

カマラ・ハリス氏

年齢60歳
政党民主党
生まれカリフォルニア州オークランド
ハリス副大統領はバイデン氏が7月21日に撤退してハリス氏支持を表明したことを受け、民主党の大統領候補に名乗りを上げた。主要政党の大統領候補を務める初の黒人女性、初のアジア系米国人となる。インドとジャマイカ出身の移民の娘として生まれたハリス氏はオークランドで育ち、政界でのキャリアの大半をカリフォルニア州ベイエリアで積んだ。上院議員としては、トランプ政権の当局者や指名者を迎えた公聴会で検察官さながらの質問スタイルをみせて話題になった。ハリス氏の追及を受けた面々にはジェフ・セッションズ司法長官や、後に最高裁判事となるブレット・カバノー氏らがいる。
経歴
ハリス氏は現職の副大統領で、女性政治家として米国史上最高位にある。これ以前は上院議員やカリフォルニア州司法長官、サンフランシスコ地方検事を歴任した。
主な政策課題
ハリス氏は一般的な論点に終始し、それ以上詳細な計画には踏み込まないこと多いが、選挙戦開始当初の遊説からは同氏の優先順位について一定の知見が得られる。バイデン氏と同様に、ハリス氏も自身の米国観をトランプ氏のものと対比する意向だ。今後の選挙戦では、労働者階級や中産階級の米国民の生活向上に焦点を当てる方針。国民が労組に加入し、尊厳とともに引退し、銃暴力の心配をせずに暮らし、手頃な価格で医療を受けられるようにしたい考えだ。
副大統領候補
ティム・ウォルズ氏
ティム・ウォルズ氏は現在ミネソタ州知事として2期目で、民主党知事会の会長を務める。高校教師やアメリカンフットボールのコーチ、陸軍州兵という経歴を経た後、12年間にわたりミネソタ州南部の保守寄りの選挙区を代表して連邦議会議員を務めた。バイデン氏支持を公言していたが、バイデン氏が撤退するとハリス氏への支持を表明。その後は信頼できる精力的な、舌鋒(ぜっぽう)鋭いハリス陣営の代弁者となっている。

ドナルド・トランプ氏

年齢78歳
政党共和党
生まれニューヨーク市クイーンズ
トランプ前大統領は22年11月、非連続2期を務める史上わずか2人目の最高司令官となることを目指し、ホワイトハウス返り咲きに向けた選挙戦を開始した。トランプ氏は今なおバイデン氏に敗れた20年大統領選の結果を否定しており、選挙不正に関する根拠のない陰謀論を振りまいている。米下院によって2度弾劾(だんがい)訴追されたが、訴追内容には選挙戦敗北後の21年1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃をあおった容疑も含まる。24年5月には、口止め料支払いに絡むニューヨークでの刑事裁判で、全罪状につき有罪を言い渡された。これ以外にも20年大統領選の転覆を企てた事件や、退任後に機密文書を不正に扱った事件など3件で罪に問われている。
経歴
トランプ氏はペンシルベニア大卒で、経済学の学位を持つ。16年大統領選に出馬して当選する以前には、不動産開発業者、ビジネスマン、テレビ番組「アプレティス」の司会を務めるリアリティーテレビのスターという顔を持っていた。
主な政策課題
トランプ氏は2期目当選を果たした場合、連邦政府の主要機関を抜本的に改革し、社会的セーフティーネットを削減する方針。政敵に対する報復も誓っており、バイデン氏やその家族の「追及」を行う特別検察官を指名する考えを明らかにしている。
副大統領候補
J・D・バンス氏
J・D・バンス氏は22年、トランプ氏の支持を追い風に混戦となった共和党上院予備選を制し、オハイオ州の上院議員に選出された。ベンチャーキャピタリストやベストセラーとなった自伝「ヒルビリー・エレジー」の著者という顔を持つバンス氏は、16年の選挙時には「ネバートランプ」運動の主要な代弁者だった。しかしその後、「MAGA(米国を再び偉大に)」運動の中心人物になり、トランプ氏の邸宅「マール・ア・ラーゴ」での面会やFOXニュースへの出演を通じてトランプ氏に接近した。

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