グーグルがWiFiサービス会社を買収? 偽情報と判明
ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネット検索大手グーグルが、公共の場でのWiFiサービスなどを手がける米企業ICOAを4億ドル(約328億円)で買収するとの情報を26日、複数のメディアが一斉に報じた。ところがこれは偽情報だったことが判明し、報道は取り下げられた。
買収の情報は企業の報道発表資料を配信するサイト、PRウェブに、公式発表を装って掲載された。これを通信社や専門ブログが伝えた。
まもなく、ICOAとグーグル情報筋が相次いで報道を否定。PRウェブからも発表の記事が消えた。同サイトやグーグルにコメントを求めたものの、回答は得られていない。
ICOAの最高経営責任者はCNNへの電子メールで「どの企業とも買収を協議したことはない。これはまったくのでたらめだ」と強調。偽情報を流した人物を突き止め、捜査当局に通報する構えを示した。
ICOAの時価総額は85万ドル足らずで、伝えられた買収額とはつり合わない。また報道発表の文章には文法的な間違いが多数みられた。だがグーグルが最近、WiFiなどのブロードバンドサービスへの投資に力を入れていることから、買収もその一環として自然に受け止められてしまったようだ。