絵文字に「女性の専門職を」、グーグルが提案 多様性促す
ロンドン(CNNMoney) 米グーグルは12日までに、医師や科学者、エンジニアといった専門職の女性を描いた新しい絵文字を提案した。女性のキャリアの多様性にスポットを当て、性差別に対抗する狙い。
グーグルが提案した絵文字は13種類。医療や科学、教育、農業、建設などの現場で働く幅広い専門職の女性を描いている。同じ職業の男性の絵文字13種類も発表する。
年内にスマートフォンやコンピューターでこの絵文字を普及させ、「あらゆる場所で女性の力になりたい」考え。
現在普及している絵文字では、男性はランナーや警察官、女性はダンサーや美容師と、性別による職業の偏りが著しい。「女性は絵文字を最も頻繁に使っていて、幅広い専門職に就いているのに、その事実が現在の絵文字に反映されていない。そこで差し迫った平等問題として対応を手助けしたい」とグーグルはコメントしている。
グーグルはこの提案を、非営利団体のユニコード・コンソーシアムに提出した。同団体は、アップルやマイクロソフト、フェイスブック、IBMといった各社の製品で使う絵文字などの標準規格を策定している。
絵文字に多様性を反映させようという運動は、この数カ月で支持が高まっている。米オバマ大統領の妻ミシェルさんは3月にツイッターで、「女の子が勉強している絵文字」を登場させようと呼びかけていた。
グーグルが提案した専門職の絵文字は、米労働統計局や国連の国際労働機関(ILO)などの統計を参考にした。