アマゾン創業のベゾス氏、CEOを退任し会長に
ニューヨーク(CNN Business) 米アマゾンは2日の決算発表で、創業者のジェフ・ベゾス氏が最高経営責任者(CEO)を退任し、会長職に就くことを明らかにした。
CEOの後任には、クラウド部門「アマゾンウェブサービス(AWS)」のアンディ・ジャシーCEOが昇格する。
ベゾス氏は1994年にアマゾンの前身を創業し、当初からCEOを務めてきた。この間に同社はオンライン書店から小売、物流業界のグローバル企業に成長。ベゾス氏自身も世界トップを争う大富豪となった。
同氏は声明文で「アマゾンCEOは大きな責任がともなう激務。ほかのことに目を向けるのは難しい」と述べ、会長として重点分野への関与を続けながら、今後は自身が設立した基金「デイ・ワン・ファンド」「ベゾス・アース・ファンド」や航空宇宙企業「ブルー・オリジン」、13年に買収した米紙ワシントン・ポストなどに時間と精力を注ぐと表明。「今はかつてないほど力がみなぎっている。引退という話ではない」と強調した。
アマゾンがこの日に発表した昨年10~12月期の決算は市場予想を上回り、売上高が前年同期比44%増の1256億ドル、純利益は前年同期の2倍を超える72億ドルを記録した。