米メタ、初の直営店を開設 「メタバース」への入り口に
(CNN) 米SNS大手フェイスブックとインスタグラムを傘下にもつメタが25日、初の直営店「メタストア」の開設を発表した。仮想現実(VR)ヘッドセットの「クエスト2」や、ビデオ会議端末「ポータル」などを消費者向けに対面販売する。
直営店ではレイバンと共同開発したスマートグラスの「レイバンストーリーズ」の実演も行う予定。ただし購入にはレイバンの直販サイトを利用する必要がある。
メタストアはカリフォルニア州バーリンゲームにあるメタの敷地内に開設する。アップルの直営店と異なり、当面、この1店舗のみ開業する。
米国の巨大IT企業の間では直営店開設の動きが相次いでいる。グーグルは昨年、ニューヨークに初の直営店を出店。マイクロソフトは2020年に83店舗を閉鎖したが、21年には数店を「エクスペリエンスセンター」として改装し、製品の販売を始めた。アップルは何年も前から数百店の直営店を展開している。
メタストアは5月9日に開店予定。狙いは同社がインターネット上に展開する仮想空間「メタバース」に親しんでもらうことにある。メタは昨年、「フェイスブック・リアリティー・ラボ」を通じてメタバースに多額を投じていた。
25日のブログの中でメタは、同店ではさまざまな製品の実演ができ、「ビート・セイバー」「リアルVRフィッシング」などのアプリを試せるVR空間もあると説明。マーティン・ジリアード店長は「メタストアはそんなつながりをお手伝いします。私たちの製品が未来のメタバースへの入り口になれるように」とコメントしている。