エアバスの大型貨物機「ベルーガXL」、正式運航開始

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「空飛ぶイルカ」の異名をとるエアバスの新型貨物機がついに正式運航を開始/S. Ramadier/Airbus

「空飛ぶイルカ」の異名をとるエアバスの新型貨物機がついに正式運航を開始/S. Ramadier/Airbus

(CNN) 航空製造大手「エアバス」が開発した新型の大型貨物機「ベルーガXL」がこのほど正式に運航を開始した。北極圏などに生息するシロイルカの別名「ベルーガ」にちなみ、機首に青色の目や笑みを浮かべる口先などの模様を塗装した特徴ある機体が待望のデビューを飾った。

9日に初の業務飛行を実施したベルーガXLは現在運航中の航空機の中でも最大クラスの機体の1つ。貨物機のため旅客を乗せることはできないが、欧州各地に散在する工場で製造されたエアバス機の部品をフランス・トゥールーズやドイツ・ハンブルクなどの最終組み立て工場へ運ぶ役割を担う。

A330―600ST型機とも呼ばれた初代の「ベルーガ」は1995年から稼働していた。次世代機のXLは長さで6メートル、幅で1メートル大きくなった。これにより、貨物室の横断面の幅は8メートルとなった。

機体の独特な形状は、キュートなだけでなく機能的でもある。初代機はA350の主翼を1個のみ収容出来たが、XLは2個入れることが可能だ。イルカの口先のように突き出た機首は、空気力学的効率の改善に一役買っている。

XLの開発プログラムを統括したベルトラン・ジョルジュ氏はCNN Travelの取材に答え、XLについて「当社を象徴する機体になるだろう」「エアバスにとって極めて有用な機体であり、ただの航空機以上の存在だ。XLのおかげでエアバスは航空機を毎日製造することができる」と語った。

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