ISIS戦闘員のテキサス州侵入を否定 米国土安保長官
ワシントン(CNN) 米国のジョンソン国土安全保障長官は8日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員がメキシコ経由で米テキサス州に密航を企てたとの米下院議員の発言内容を否定し、臆測やうわさを流し恐怖感などを煽るべきではないと非難した。
CNNの番組で述べた。この問題では共和党のダンカン・ハンター下院議員(カリフォルニア州選出)が7日夜、米フォックステレビに対し国境警備当局者の情報として少なくとも10人のISIS要員がメキシコから密輸を図り、拘束されたと明かしていた。
その上で、「別の数十人が捕まることなしに越境した可能性がある」とも語っていた。
ジョンソン長官は、議員の主張は信頼すべき特定の諜報(ちょうほう)で証明されなかったと反論。公職にある人物は、国民に知らせて共有すべき事柄を決める問題については責任ある対応を見せるべきだと主張した。
ハンター議員の発言については、同省の報道担当者が明確な偽りと一蹴(いっしゅう)していた。一方、同議員の報道担当者は、発言を撤回する意向はないとし、議員は知り得た事や聞かされた情報を伝えただけだと強調した。