バイソンが十代少女を襲う、写真撮ろうと近付く 米
(CNN) 米イエローストーン国立公園で十代の少女がアメリカバイソンに襲われ、重傷を負ったことが18日までに分かった。
米国立公園局(NPS)が発表したところによると、台湾から留学している女子生徒(16)が15日午後、園内でアメリカバイソンに近付いて襲われた。園内の医療施設からヘリコプターで外部の病院へ運ばれ、手当てを受けた。
女子生徒はホストファミリーとともに公園を訪れていた。ハイキングの途中、ルートの脇でアメリカバイソンを取り囲んでいたグループに加わり、写真を撮ってもらおうと近くに立った。アメリカバイソンは背後から女子生徒に襲いかかったという。
NPSによると、イエローストーン国立公園には推定2300~5000頭のアメリカバイソンがいる。毎年数人の来園者が襲われ、中には死亡する例もある。
園内には野生動物に近付きすぎないよう警告する標識が点在し、アメリカバイソンなど大型の動物については25メートル以上離れるのが安全とされている。女子生徒とホストファミリーは1~2メートルの位置に立っていたとみられる。
NPSは「アメリカバイソンは人間の3倍の速さで走る。予想外の行動に出ることもあり、危険な動物だ」と注意を呼び掛けている。