対北外交努力、「最初の爆弾が落ちるまで」続行 米国務長官
ワシントン(CNN) 米国のティラーソン国務長官は15日、CNNのインタビュー番組で、北朝鮮への外交努力は「最初の爆弾が落ちるまで」続行すると表明した。
核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、トランプ米大統領はこれまでツイッター上の発言で、外交努力を否定する立場を示唆してきた。しかしティラーソン氏は、トランプ氏も外交優先の対応を望んでいると主張。「大統領の口からはっきりと、外交的解決が望ましいという言葉を聞いている」「大統領は戦争をしようとは思っていない」と述べた。
ティラーソン氏は数週間前、米国は北朝鮮と直接接触する経路を持ち、事態の鎮静化を目指していると明言。これに対してトランプ氏は、北朝鮮と交渉しても「時間の無駄」だとツイートした。トランプ氏は北朝鮮を「完全に破壊」する選択肢にも言及するなど、強い警告を繰り返してきた。
トランプ氏のツイートが外交努力の妨げになっているかという質問を受け、ティラーソン氏は米国と中国の緊密な協力関係に言及。中国側に米国の対北政策をめぐる混乱は「一切ない」と強調した。ツイートの内容自体については、トランプ氏が「行動を促す目的で」発言したとの見方を示した。