トランプ氏、銃連射装置の全面禁止措置を指示
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は20日、銃の連射を可能にする改造装置の全面禁止に向けて、セッションズ司法長官に指示を出したことを明らかにした。
トランプ氏はホワイトハウスでのイベントで「私はたった今、合法的な銃を機関銃に改造する装置の全面禁止を勧告するよう、司法長官に指示する文書に署名した」と語った。さらに「規制がまもなく決まることを期待する」と述べ、セッションズ氏に迅速な対応を促した。
問題の装置は「バンプストック」と呼ばれ、通常の銃に取り付けると高速で連射できるようになる。
この発言に先立ちサンダース大統領報道官も、トランプ氏が司法省とアルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)にバンプストックの検討を命じ、その検討作業はすでに完了していると明言。「大統領はこのような装置の使用を支持しない」と述べていた。
バンプストックは昨年10月、ラスベガスのコンサート会場で発生した銃乱射事件に使われた。これを受けて司法省とATFが規制強化の検討を進めていた。
銃規制の強化を求める声は先週、フロリダ州の高校で銃乱射事件が起きたことをきっかけに勢いを増している。
フロリダの事件では、19歳の容疑者が半自動ライフル銃「AR15」を合法的に購入していた。AR15を購入できる年齢の制限を現行の18歳から引き上げるべきだという声も上がっている。サンダース氏はトランプ氏が引き上げを支持するかという質問に対し、検討項目であることは確かだと答え、今後2週間ほどのうちに結論が出るとの見通しを示した。