マクマスター大統領補佐官、月内にも辞任か 後任候補が浮上
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスのマクマスター国家安全保障担当大統領補佐官 の辞任説が広まっている問題でトランプ政権当局者は4日までに、今月末までに退任する可能性に言及した。
この問題の内情に詳しい複数の消息筋も近い将来の辞任を明かしていた。軍務に戻らず、最終的に陸軍中将の肩書で身を引く可能性もある。
同補佐官の後継候補の名前も既に浮上。米フォード・モーターのスティーブン・ビーガン副社長、コンピューターソフトウエア企業「オラクル」のサフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)にジョン・ボルトン元国連大使らが含まれる。
少なくとも1人の米軍高官が後任者としての打診を非公式に受けたが、制服組としての政治的な職務遂行は困難として断ったとの情報もある。
ビーガン副社長はブッシュ(子)政権時代にライス国家安全保障担当補佐官配下の幹部スタッフとして勤務。フォードの報道担当者はCNNに「副社長の退社計画はないし、ポストについてホワイトハウスと接触も一切していない」と述べた。
消息筋は、トランプ氏がマクマスター氏の去就問題で最終決定を下すであろうとし、物事は常に変化すると述べた。
ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)報道担当者はCNNの取材にマクマスター氏の離任を否定。トランプ大統領はビーガン副社長が有力な後継候補とする米NBCテレビの最初の報道をフェイク(偽)ニュースとし、マクマスター氏当人に素晴らしい仕事ぶりへの称賛を伝えたとした。
マクマスター氏とトランプ氏はイランやアフガニスタン戦略などの政策立案で意見が対立。トランプ氏はマクマスター氏の性格や職務遂行のスタイルを嫌っているともされる。