トランプ氏、イラン戦略めぐり側近にいら立ち 強硬路線に不満か

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トランプ大統領が、対イラン政策で強硬路線をとる側近らに不満を示しているという/Alex Brandon/AP

トランプ大統領が、対イラン政策で強硬路線をとる側近らに不満を示しているという/Alex Brandon/AP

ワシントン(CNN) トランプ米大統領がイラン戦略をめぐり側近にいら立ちを募らせていることが17日までに分かった。事情に詳しい関係者が明かした。トランプ氏自身の姿勢は孤立主義的であるにもかかわらず、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)らタカ派の主導で戦争に近づきつつあるとの見方が出ていることに不満を抱いているという。

トランプ氏自身はむしろ、イランとの対話の意向を示唆しており、周囲の国家安全保障チームは外交による局面打開を目指した措置を取ってきた。

こうした局面打開が実現する可能性は低いとみられる。ただ、関係者によると、トランプ氏は言葉の応酬が激しさを増す状況に懸念を示し、大規模軍事介入に踏み切れば自身への政治的打撃になりかねないと見ているという。

トランプ氏は周囲に、新たな紛争を始めた場合、対外関与縮小を掲げた選挙公約の破棄につながりかねないと説明。ボルトン氏ら側近の主導で戦争に近づいているとの見方にいら立ちを示している。

トランプ氏は直近では先週、外部アドバイザーへの電話でボルトン氏に関する不満をもらした。ボルトン氏のもとでイラン情勢が激化し、武力紛争が現実的な可能性を帯びてきたことにいら立っているという。

ボルトン氏に近い国家安全保障会議の当局者は当初、緊張緩和に向けた選択肢の必要性に否定的だった。だが15日の会議では、これらの当局者が方針転換を示唆。国防総省に対し、大統領に提出する追加の抑止策と緊張緩和策を策定するよう要請したという。

トランプ氏は15日、中東政策をめぐる「内輪もめ」の存在を否定しつつ、イランとの対話開始を望む考えを改めて示した。

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