米首都のレーダーに正体不明の影で一時厳戒、鳥の群れか
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンで26日午前、上空を監視する警察のレーダーに正体不明の影が出現し、ホワイトハウスが一時封鎖されるなどの警戒措置が取られた。影の正体は判明していないが、鳥の群れだった可能性も指摘されている。
捜査当局筋によると、警察指令室のレーダーには、ホワイトハウス南側の公園、ナショナルモールのさらに南を、ゆっくりと移動する影が映し出された。
ワシントン上空の飛行制限区域に無許可の航空機が侵入した可能性があるとの判断から、ホワイトハウスを封鎖し、議事堂への立ち入りを制限する措置が取られ、各省庁の安全保障担当者らが集まって動向を監視した。
米軍のジェット機やヘリコプターも緊急出動したが脅威は見当たらず、国防総省報道官は「敵対的な航空機ではない」との見解を示した。
警戒態勢は約45分後に解除されたが、国防当局者の話によると、数時間後の時点で真相は判明していない。影は鳥の群れか何らかの気象現象、あるいは無人機だった可能性が検討されている。
CNNが入手した管制室の音声テープには、出動した米軍機のパイロットが「1300羽ほどの鳥の群れとぶつかりそうになった」「群れは北か北西に向かっている」と報告した記録が残っている。