新型肺炎は「パンデミックの瀬戸際」 米専門家が警告
(CNN) 米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は23日までに新型肺炎の問題に触れ、「我々は明らかに(世界的な流行の拡大を意味する)パンデミックが起きる瀬戸際にいる」との認識を示した。
CNNとの会見で述べた。「我々の運命は渡航に関係しての感染例に遭遇する中国以外の諸国の対処能力に左右される局面にある。人から人への感染が持続し始めている状態となっている」と説いた。
米国の感染症研究の第一人者でもあるファウチ博士は「感染源を特定出来ずに人から人への感染例が発生している日本や韓国の事例を見るならパンデミックが生まれつつあるとも言える」と指摘。
「このような国が多数となったら後の祭り」とも主張。「さらなる感染がわが国へ及ぶのを防ぐのは非常に困難になるだろう」と続けた。
その上で米国へのリスクは「非常に低い」とも説明。ただ、この状況は「即座に変わり得る」とも警告した。
横浜港に停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスから米国人乗客を退避させた措置にも触れ、「難しい判断だった」ともしながら「間違いなく正しい選択だったと信じる」とした。