ホワイトハウスの公式肖像画、オバマ前大統領のものは公開未定
(CNN) 米ホワイトハウスに飾られる公式の肖像画について、オバマ前大統領のものが公開される日程が決まっていないことがわかった。現職の大統領の最初の任期中に前任者の肖像画の除幕式が行われるのが通例となっているが、こうした伝統が終わりを迎えるかもしれない。
公式肖像画の除幕式の日程が決まっていないことについてはNBCが最初に報じていた。情報筋によれば、そうした行事について現在日程にのっておらず、トランプ氏が在任中には行われない可能性がある。
政権当局者によれば、ホワイトハウスとオバマ氏側とで肖像画について話し合いが行われたが、公式な日程は決まっていない。
米大統領についての著作のあるケイト・アンダーセン・ブラウアー氏は「肖像画の除幕式は前任者と一緒に行う3つの行事のうちのひとつ。近代史で現職と前任者の間でこれほどの敵対意識があるのは前代未聞」と述べた。
就任式以降、トランプ氏とオバマ氏が対面したのは1度だけ。2018年12月に行われたブッシュ元大統領の葬儀のときだった。式の前に短く握手をかわしたが、その後の交流はなかった。
ブラウアー氏は大統領執務室でトランプ氏にインタビューした際、オバマ氏の大統領図書館の開館式に出席するか質問した。大統領図書館の開館は数年先のことだ。
ブラウアー氏は本の中で、トランプ氏が「おそらく招待されないだろう」と述べたと書いている。
大統領経験者の伝統行事のひとつがホワイトハウスのイーストルームでの肖像画の除幕式だ。これまでは現職の大統領の1期目に行われていた。オバマ氏は2012年に子ブッシュ氏を招待。ブッシュ氏は2004年にクリントン氏を招待した。クリントン氏は1995年に父ブッシュ氏を招待しており、父ブッシュ氏は1989年にレーガン氏を招いた。
除幕式には大統領夫人も招待され、肖像画も公開される。