トランプ大統領、共和党員は盤石 それ以外には支持広がらず
(CNN) 今年11月に行われる大統領選での再選を目指すドナルド・トランプ大統領は就任期間中、共和党員を満足させることができているものの、それ以外の層からの支持を獲得できていないことがわかった。
モンマス大学の新しい世論調査によれば、支持率は民主党からの指名を確実にしているジョー・バイデン前副大統領が52%と、トランプ氏の41%を上回った。NBCと米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)による世論調査でもバイデン氏の支持率は49%とトランプ氏を上回っている。
いずれの世論調査でも共和党支持を自認する人たちからのトランプ氏への支持は厚い。モンマス大学の調査では、共和党員の93%がトランプ氏を支持し、バイデン氏支持は5%。NBC/WSJの調査では、共和党員の92%がトランプ氏を支持し、バイデン氏支持は4%だった。
大統領選への指名獲得に向けた共和党内の予備選は事実上、競争がなく、トランプ氏は共和党予備選の投票の95%近くを獲得した。本選でも共和党員から95%近い得票が得られそうだ。
実際、トランプ氏への共和党有権者からの支持は2000年以降の共和党候補の中で最も高い。
一方で、トランプ氏の弱点は共和党支持層以外にある。ABCと米紙ワシントン・ポストの調査では、無党派層でのトランプ氏の支持率は39%。民主党支持層でのトランプ氏の支持率は3%だった。2000年以降の調査の中で、両層からの現時点での支持率は共和党候補としてはいずれも最も低い水準。
言い換えれば、中核的な共和党員以外から、より多くの支持を得られる可能性があるということだ。しかし、トランプ氏はそうした取り組みには興味がないようだ。
大統領選は民主党のバイデン前副大統領(左)とトランプ大統領の対決となる/Getty Images
もし、トランプ氏が方針を変えなければ、民主党員のバイデン氏に対する支持率が、共和党員のトランプ氏に対する支持率を上回ることにつながるかもしれない。直接インタビューを行った世論調査における民主党員のバイデン氏に対する支持率は平均で94%となり、共和党員のトランプ氏に対する支持率92%を上回った。ほぼ毎年の記録に当てはまるが平均的な世論調査では共和党員よりも民主党員のほうが多い。