祖父と孫が相次ぎコロナで死亡 祖父はワクチン接種済、孫は未接種
(CNN) 米ペンシルベニア州で飲食店を営む男性が、新型コロナウイルス感染症のために父親と息子を相次いで失った。父親はワクチン接種済み、息子は未接種だった。
飲食店の経営者アラン・コリンズ・ジュニアさんの父親で72歳になるアラン・コリンズさんは、ピッツバーグの病院で9月28日に死去した。息子のアラン・デービッド・ブラウンさん(35)はその翌日に亡くなった。ブラウンさんは4人の子どもの父親だった。
ジュニアさんの父親と息子は同居していたわけではなく、相次いで亡くなったのは偶然だった。
72歳になる父親は60代のように見え、健康そのものだったとジュニアさんは回想する。釣りや狩猟を愛し、ギャンブル好きでカジノにも出かけていた。
父親は最近、3回目のワクチン接種を受けたばかりだった。ただ、数年前に腎臓移植手術をしていたことから、リスクが大きかったのかもしれないとジュニアさんは振り返る。
父親は最初のうちは軽症だったが、数日後に容体が悪化して入院し、人工呼吸器を装着された。ジュニアさんが病院で面会した時は、既に意識がなかったという。
父親が死亡してジュニアさんが帰宅した直後、義理の娘から電話があり、息子のブラウンさんの入院を知らされた。ブラウンさんは人工呼吸器を装着され、翌日息を引き取った。
ブラウンさんは勤務先の銀行で昇進したばかりで、地元ピッツバーグの子どもたちにスニーカーを届ける慈善活動を展開するなど、家族にも地域の人にも愛される存在だった。
クラウドファンディングサイトには、ブラウンさん一家を支えるための寄付を募るページが開設された。
ジュニアさんの父親の葬儀は7日、息子の葬儀は8日に営まれる。