空港で発砲の女、警官が銃撃 乗客逃げ惑い混乱状態に 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州のダラス警察によると、ダラス・ラブフィールド空港で25日、女が宙に向けて発砲する事件があり、現場にいた警官が女を撃って身柄を取り押さえた。
事件は現地時間の25日午前11時ごろ発生。空港を訪れた37歳の女がトイレに入ってパーカ姿で出て来ると、拳銃を抜き、天井に向けて数発を発砲した。
現場にいた警官が女の脚を撃ち、女は取り押さえられて病院に運ばれた。ほかにけが人はなかった。
空港は人々が逃げ惑い、大混乱に陥った。コロラド州デンバーからの便で同空港に到着したマイケル・ローウィンソンさんは、手荷物を受け取りに行くところで事件に遭遇。ツイッターでCNNの取材に応じ、「大勢の人たちが保安検査場から逃げて来るのが見えた。みんなが『銃撃犯だ』と叫んでいた」「TSA(米運輸保安庁)の職員が私たちを通用口から逃がし、建物から避難した」と語った。
ローウィンソンさんは、建物と滑走路の間の地面に大勢の人が座り込む様子を動画で撮影した。
12番ゲートで搭乗待ちをしていたというジョニー・モヒカさんは、「人々が走りながら『逃げろ』と叫んでいた。座っていた人たちは(私も含めて)座席の端に身を隠した」と証言する。
空港は、この騒ぎの中でなくした所持品探しを手助けすると告げていたという。自分の周りの人がちは震え上がっていたが、全員無事だったとモヒカさんは話している。
米連邦航空局(FAA)は全便の運航を一時的に停止させ、同空港は25日午後、数時間にわたって業務を中断。運航が再開された後、空港は乗客に対し、便の運航状況については航空会社に確認するようツイッターで促した。
TSAによると、空港の保安検査も再開された。