戦闘服姿の男が銃乱射 2人死亡、警官含む5人負傷 米アリゾナ州
(CNN) 米アリゾナ州フェニックス市内で28日、戦闘服姿の男が半自動小銃を乱射し、2人が死亡、警官2人を含む5人が負傷した。本人は銃で自殺したとみられる。
地元警察が30日までに発表したところによると、容疑者の男は複数の弾倉と発火装置、ガスマスクを持っていた。
死亡したのは成人男女で、負傷者は全員男性。警官2人のうち1人は肩を撃たれて入院中だが、容体は安定している。破片が当たったもう1人の警官と、撃たれた通行人3人はすでに帰宅した。
容疑者は24歳の男と判明した。鉄板の入った防弾ベストとひざパッド、防弾ヘルメットを着けていた。
警察には28日午後8時半ごろに銃撃の通報があった。初期捜査によると、容疑者はモーテルの部屋から出た後、このモーテルに向かって発砲し、さらに駐車場に入ってきた車を銃撃。乗っていた2人が死亡した。
防犯カメラの映像には、容疑者が火炎瓶を投げる場面も映っていたが、発火には至らなかった。
容疑者はさらに、出動したパトカー数台に対して銃を乱射した。防犯カメラは本人が駐車場を横切り、地面に倒れた姿をとらえている。自殺したとみられるが、地元検視当局が死因の特定を急いでいる。
警察責任者は28日の記者会見で「私たちの街でまた1件、銃暴力が起きた。住民が立ち上がる前にあと何人の警官が撃たれ、何人の隣人が命を奪われなければならないのか」と問い掛けた。
先週末はこのほか、オレゴン州ベンドのスーパーマーケットやテキサス州ヒューストンの集合住宅、ニューヨーク・コニーアイランドの遊歩道、カリフォルニア州ストックトンのシーク教寺院、インディアナ州インディアナポリスのホテル前でも銃撃事件が発生した。