バイデン氏、死亡した議員が出席しているか質問 ホワイトハウス会合で
(CNN) 米ホワイトハウスで28日に開催された会合で、バイデン大統領が先月死亡した共和党のジャッキー・ワロルスキー下院議員(インディアナ州選出)の名前を挙げ、出席しているかどうか尋ねる場面があった。
ホワイトハウスでは1969年以来となる飢餓対策の会合が行われた。バイデン氏は演説中、民主、共和両党の議員らの貢献に言及。バイデン氏が挙げた議員らは全員、28日の会合の設立に関わっており、ワロルスキー下院議員も共同発起人に名を連ねていた。
バイデン氏はジム・マクガバン下院議員やマイク・ブラウン上院議員、コーリー・ブッカー上院議員に感謝の意を示したうえでワロルスキー下院議員の名を挙げ、「ジャッキー、ここにいるかな? ジャッキーはどこだ」などと語った。
ワロルスキー氏は先月の交通事故でスタッフ2人とともに亡くなった。58歳だった。2013年から連邦議会議員を務め、死の前には飢餓対策に取り組む下院議員団の共同責任者を務めていた。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は28日、記者団からバイデン氏の発言について問われ「大統領はこの問題に尽力した議会関係者の名前を挙げ、ワロルスキー氏の類いまれな仕事に謝意を表した」と述べた。
さらに「29日には彼女に敬意を表して法案の署名式を行うので、バイデン氏の頭にはワロルスキー氏のことがあった。彼女のことを一番の念頭に置いていた」とも説明した。
ジャンピエール氏は記者団からこの件で何度も質問を受けると気色ばみ、バイデン氏が過ちを犯したとは認めなかった。大統領が混乱状態にあったことも否定し、プロンプター(原稿映写機)に誤りはなかったとも述べた。「人は誰かのことを念頭に置いているとき、時折話しかけることがあると思う」と答える一幕もあった。
バイデン氏はワロルスキー氏の死亡時に声明を出し、ジル夫人ともども「ショックと悲しみ」を受けていると説明。ホワイトハウスは死亡時に半旗を掲揚していた。