ハイチのコレラ流行で遺族らが国連提訴、PKOが感染源と主張
その後の科学的・医学的な調査で、ネパールの国連平和維持活動(PKO)部隊が駐留していた基地の下水から漏れた汚水が、感染源の1つに浮上。基地の近くには、ハイチの主要河川であるアルティボニト川の支流が流れていた。
9月の国連総会では、ハイチのラモット首相も演説でコレラ問題に触れた。
首相は「国連には大流行を起こした道義的責任がある」と述べるとともに、現在、国連が行っているコレラ撲滅のための対策は不十分だと指摘。コレラ研究を進めるための合同委員会の創設を呼びかけた。
ハイチでは現在もコレラ患者が発生しており、世界保健機関(WHO)によれば、今年4~8月に少なくとも182人がコレラで死亡した。