金正恩氏、当たらない天気予報に苦言 北朝鮮
(CNN) 北朝鮮の労働新聞によると、金正恩(キムジョンウン)第1書記が気象当局の施設を視察し、不正確な天気予報が多過ぎると不満をぶつけた。
同紙は金氏が顔を真っ赤にして気象当局の担当者と思われる人たちを叱りつける写真も掲載。同氏が天気を気にするのは、経済に影響を与える恐れがあるためだと伝えている。
金氏は機材や予報の仕組みの古さをやり玉に挙げ、人民の生活や財産を異常気象から守り、農業や漁業といった産業を自然災害から守るためには正確な予報が必要だと力説したとされる。
北朝鮮では深刻な食糧不足が続いてきた。5月の国営メディアの報道によると、この春は過去30年で最悪の干ばつに見舞われ、主要作物に大きな被害が出たという。
国連によれば、北朝鮮の人口2400万人のうち、約3分の2は慢性的な食糧不足に見舞われており、洪水や干ばつ、対応の不備などが事態を一層悪化させている。北朝鮮の子どもは約4人に1人が慢性的な栄養不良のため発育が妨げられているという。