ウクライナ、EUとの経済協定署名 ロシアが対抗措置を示唆
ブリュッセル(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領は27日、ベルギー・ブリュッセルで欧州連合(EU)との「連合協定」に署名した。ウクライナは今年3月、同協定のうち政治関連部分を締結。27日の署名は自由貿易圏の推進などの経済部分が対象となった。
グルジアとモルドバも同日、EUとの連合協定に署名した。EUのファンロンパイ首脳会議常任議長は3カ国とEU市場との完全な一体化を目指すと述べた。
ウクライナの前政権は昨年11月、EUとの連合協定締結の方針を突じょ撤回、親ロシア路線に傾斜して大規模な反政府デモを招き、現在の国内危機の下地となった。
ポロシェンコ大統領は、27日の署名はウクライナの歴史で旧ソ連からの独立に次ぐ2つ目の最重要な出来事と強調。ウクライナはEUに将来加盟する選択肢を明白にしたと主張した。
一方、ロシア大統領府の報道官は、ウクライナによる連合協定締結は同国の主権行使の問題としながら、ロシアの市場に悪影響が出た場合、相応の対抗措置を講じるとの考えを表明。より安価で良質な欧州製品がロシア市場に流れ込むなら、ロシアの製造産業などを守るため保護主義的な対策の発動を示唆した。