イスラエル、「拉致」兵士は死亡と発表 ハマスとの戦闘続く
イスラエルのネタニヤフ首相は2日、テルアビブでの記者会見で、すべてのトンネルを破壊するまで「全面的な軍事作戦を継続する」と改めて表明。「どれだけの時間と兵力をかけても、イスラエルに平静と秩序を取り戻すという目的を達成するまで作戦を続ける」と述べた。
パレスチナ保健当局によると、イスラエル軍とハマスの戦闘によるパレスチナ側の死者は、2日の時点で少なくとも1712人に上った。イスラエル軍の作戦で破壊された住宅は1万棟。住民45万人が避難を強いられ、避難所では衛生状態が悪化して髄膜炎がまん延している。激しい砲撃と空爆で、遺体の収容さえ困難な状況だという。
エジプトのシシ大統領は、「流血を止めるチャンス」として停戦案を提示している。同国の国営中東通信(MENA)によると、首都カイロには2日、交渉に向けてパレスチナの情報当局と主流派ファタハの代表団が到着した。
ハマスや武装組織イスラム聖戦の代表者もまもなくカイロ入りするという。しかしイスラエルのメディアによれば、同国は代表団の派遣を拒否している。
米首都ワシントンのホワイトハウス前には2日、パレスチナを支持する数千人のデモ隊が集まり、米政府の対イスラエル支援に抗議した。そのわきで親イスラエルのグループも小規模な集会を開き、双方が非難の言葉をぶつけ合う場面もみられた。