ISIS、シリアに軍用機配備の情報 空爆に対抗か
トルコ南東部シュリュジュ近郊(CNN) ロンドンに拠点を置くシリアの反体制派「シリア人権監視機構」は18日までに、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がシリア北部で軍用機3機を保有していると報告した。
この情報の真偽は不明。仮に事実なら、米軍や有志連合国による空爆に対抗する空の戦力の整備を図っていることを意味する。
ただ、中東を管轄する米中央軍の報道担当者は、ISISがシリアや他の場所で航空機を飛ばしているとの情報は承知していないと否定的な見方を示した。シリアやイラクでのISISの活動を注視し続け、装備品や施設、戦闘員などへの攻撃は続行するとも強調した。
シリア人権監視機構は同国内の信頼すべき筋の情報として、イラク軍の元将校がISISに飛行技術を教示していると指摘。保有しているとする軍用機の種類は不明だが、交戦が続くシリア北部アレッポの東部にある軍用空港に配備されているとした。
イラク軍元将校はISISに転じた一員とし、この軍用空港近くの住民は軍用機が離陸後、低空飛行をする様子を最近目撃したことを証言したという。
ISISが軍用機を入手した経緯や、訓練を受けるISIS構成員が以前に航空機操縦などの経験があるのかなどは不明。
ISISはシリア北東部や東部、イラクの西部や北部で広範な地域を制圧している。ISISは、イスラム教の開祖ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」による建国も宣言している。