銀行前の自爆テロで33人死亡、ISISが犯行声明 アフガン
カブール(CNN) アフガニスタン東部ジャララバード市内の銀行前で18日朝、オートバイに乗った男が自爆し、地元保健当局の報道官によると少なくとも33人が死亡した。イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の下部組織を名乗るグループが犯行声明を出した。
アフガンでISISがテロの犯行声明を出したのは初めてとされる。
爆発は銀行の混雑する時間帯に発生し、100人以上が負傷した。犯行声明によると、給与を受け取りに来た公務員らを狙ってグループのメンバーが自爆したという。
一方、アフガンの反政府勢力タリバーンの報道官は、報道陣への文字メッセージで爆発とのかかわりを否定し、「我々はこの犯行を非難する」と述べた。
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の責任者は、「人口密集地での自爆テロは戦争犯罪に相当する可能性がある」との非難声明を出した。
国連によると、アフガンでは今年1~3月に自爆テロで655人が死亡、1155人が負傷した。
米当局者らの間では最近、同国でISISが台頭しているとの懸念が強まっている。タリバーンの弱体化に失望したメンバーらがISISに転向するケースも目立っているという。