英総選挙 出口調査で保守党が第1党、議席積み増す
ロンドン(CNN) 7日に投票が行われた英総選挙(定数650)は出口調査の結果、保守党が議席を積み増して第1党になる見通しとなった。
BBCとスカイニュース、ITNの共同出口調査によると、保守党は現在の302議席から14議席増の316議席を獲得する見通し。この予想通りになれば、デービッド・キャメロン氏が引き続き首相にとどまり、保守党の影響力が強まる見通しだ。
ただし公式開票ではまだ数議席の結果しか発表されておらず、出口調査の予想通りになるかどうかは不明。
今回の総選挙では接戦が予想されていたため、元閣僚のマーク・マロホブラウン氏は出口調査の予想について「思いがけない結果」と述べ、「もしこの通りになれば、キャメロン氏にとっては大きな追い風に、労働党とっては大きな痛手になる」と指摘した。
一方、労働党の有力議員エド・ボールズ氏は、「我々が全土で耳にしていた状況と大きく異なる」「本当にそうなるかどうかは分からない」と話している。
今回の総選挙は、英国と欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)との関係にも影響を及ぼす選挙として国際的にも注目されている。キャメロン首相は、もし再選されれば英国のEU加盟継続の是非を問う国民投票を2017年までに実施すると表明した。
一方、労働党のエド・ミリバンド党首は富裕層への増税や福祉の充実を公約している。
どちらが第1党になったとしても、過半数を制するためには他党と連立を組む必要が生じる見通しだ。