ギュレン師の引き渡し、トルコが米に正式要求 「テロ指導者」
米国とトルコの協定に基づき、米国が身柄引き渡しに応じられるのはそれに相当する行為を犯した人物のみ。エルドアン大統領が引き渡し要求の根拠とする反逆罪は、その行為に含まれていない。
ギュレン師の関与を裏付ける証拠について、クルトゥルムシュ副首相は19日、クーデター未遂そのものが最大の証拠だと述べ、トルコは米国に対して何千件もの証拠を提示できると強調。米国が2001年9月11日に起きた同時多発テロで国際テロ組織アルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者を名指ししたのと同様に、今回の事件にギュレン師が関与したのは明らかだと主張した。
米ペンシルベニア州のギュレン師の自宅前にはエルドアン大統領の支持者が集まって同師を非難。これに対してギュレン師の支持者は、エルドアン大統領がさらに強権を発動する狙いでギュレン師をスケープゴートにしていると訴えた。