米ロ、シリア全土での停戦計画を発表
ケリー氏によれば、この軍事協力では、戦場に展開する多様な組織の把握に関し、ロシアとの間で「一定の情報共有」が行われるという。7日間の敵対的行為の停止と人道支援物資の搬入が実現した後で、米ロ両国の専門家がISISやヌスラ戦線の壊滅に向けた共同作業を開始するという。
ラブロフ外相によれば、シリア政府はすでに枠組みの条件について通知を受けており、順守の意向を示しているという。
またケリー長官によると、合意により、北部アレッポなど政府軍に包囲されているシリア各地の地域に人道支援が届くようになり、アレッポ周辺に非武装地域を設けることになるという。
ただ、ケリー長官は合意の成否について、全勢力が停戦を順守できるかどうかにかかっていると何度も強調。「今回の合意はひとつの機会を提供するものであり、履行が現実にならない限りそれ以上のものではない」と述べた。