ロシアが巡航ミサイル配備、米は「条約違反」と認識
ロシア国営メディアによると、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は14日、「2月10日に黒海でUSSポーターの横をロシア軍機が飛行したことに関して異常はなかった」と語った。
一方、米国防当局者はCNNに対し、ロシアの情報収集艦「SSV175ビクトル・レオノフ」がデラウェア州沖の公海上を航行していると語った。同艦は各種のハイテク偵察装置を装備し、情報信号の傍受もできる。
レオノフは2014年にもフロリダ州沖を航行し、15年にも航行していた。
ロシアの巡航ミサイルは、欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国を脅かす恐れもある。米国のマティス国防長官は15日にNATO本部で行われる国防相会議に出席予定。
NATO当局者はCNNに対し、「INF条約は今も我々の安全保障の根幹であり、ロシアによる抵触はこの同盟にとっての深刻な懸念になる」と話している。