過激派が斬首、ドイツ人男性の遺体を発見 フィリピン
(CNN) フィリピン当局者は6日までに、同国でイスラム過激派アブサヤフが拉致し、斬首場面の映像を公開していたドイツ人男性について、遺体が4日に南部スールー州で発見されたことを明らかにした。
フィリピン軍の地元司令官は、「遺体の扱いについてはしかるべき関係先と調整する」と述べた。
殺害されたのはドイツ人のユルゲン・カントナーさん。フィリピン南部で3カ月前に拉致された。アブサヤフは先月26日までに身代金3000万ペソ(約6700万円)を支払うよう要求していた。殺害場面の映像はアブサヤフがインターネット上に投稿し、米民間情報機関が先週、一般に公開していた。
フィリピンのドゥテルテ大統領は先週の声明でドイツに対し、カントナーさんの殺害を軍が阻止できなかったことを謝罪。「我々は最善を尽くしたが失敗した。それを認めなければならない」と述べていた。
アブサヤフはフィリピン南部ミンダナオ島でのイスラム国家樹立を掲げる過激派組織。1990年代初め以降、同国南部やマレーシア東部サバ州で爆破テロなどを繰り返してきた。