THAADを韓国に配備 北朝鮮のミサイルに対応できるのか
THAADなら6日のミサイル発射も探知できたのか
韓国にTHAADが配備されていれば、北朝鮮による6日のミサイル発射も探知できたはずだ。韓国が標的ではないことが分かった時点で、THAADが得た追跡データは韓国と日本の間で待ち受ける迎撃システム搭載の米海軍イージス艦へ送られる。
イージス艦は送られたデータと自前の「AN/SPY―1」レーダーがとらえたデータに基づき、ミサイルを迎撃することが可能とされている。
イージス艦からの迎撃が失敗した場合は、THAADのレーダーとイージス艦のレーダーからのデータが両方とも、C2BMC経由で標的近くのパトリオット・システムに引き継がれ、落下していくミサイルを同システムが迎撃する。
それでもなお、北朝鮮のミサイルが標的まで届く可能性はあるか
弾道ミサイル防衛システムは、絶対に確実というわけではない。
米海軍によれば、イージス・システムは同時に100以上の目標を追跡する能力があり、実験では成功を重ねているが、実戦で弾道ミサイルを撃ち落とした例はない。