スペイン首相、バルセロナ襲撃は「イスラム聖戦主義者のテロ」
(CNN) スペイン・バルセロナ中心部の繁華街ランブラス通りで17日夕、ワゴン車が人混みに突っ込んで少なくとも13人が死亡、100人以上が負傷した事件で、スペインのラホイ首相は「イスラム教の聖戦主義者によるテロ行為」だったと断言した。警察は、ワゴン車を乗り捨てて現場から逃走した実行犯の行方を追っている。
カタルーニャ警察は、バルセロナから約200キロ南西のアルカナルと、約110キロ北部のリポルで容疑者2人を逮捕したことを明らかにした。アルカナルでは、民家の爆発で1人が死亡する事件があり、警察がバルセロナのテロとの関係を調べている。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」メディア部門のアマク通信は、同組織の「戦闘員」がバルセロナ攻撃の実行犯だったと伝えたが、ISISとしての明確な犯行声明は出していない。
当局によると、バルセロナの事件で負傷した100人あまりのうち15人は重体となっている。ベルギー外務相は、犠牲者の1人がベルギー人だったことを確認した。
バルセロナでは公共イベントがすべて中止され、地下鉄や列車の駅もすべて閉鎖された。警察はカタルーニャ広場やランブラス通り一帯にいる人々に対し、安全が確認されるまで屋内にとどまるよう呼びかけている。
事件の情報は現地時間の17日午後5時ごろからソーシャルメディアで伝えられ、現場から避難する人々などの写真や動画が投稿された。警察は約2時間後にテロ事件の発生を確認した。
地元メディアの報道によると、現場付近にいた人は全員が商店などに避難した。銃声が聞こえたという証言もある。目撃者の1人は、ワゴン車が80キロほどの速度で走行していたと語り、故意にやったことは間違いないと話している。