台風13号、中国南部を直撃 12人死亡
香港(CNN) 強い勢力を持つ台風13号(「ハト」)が23日、中国南部の沿岸に上陸した。現地では強風や洪水の被害が発生し、12人が死亡した。
ハトは23日朝、カジノが多いことで知られるマカオに上陸。市内全域で停電が発生したほか、自治体の広報担当者によると転倒や壁の倒壊などで8人が死亡したという。
また中国本土の広東省ではこれまで4人の死亡が報告されている。国営新華社通信が伝えた。
CNNの気象担当によると、当初ハトは中型の熱帯性低気圧だったが急速に勢力を強めて台風となった。台風の進路に住む人口は6000万人を超えているという。
香港では大規模な高波が発生。沿岸部の木々は多くが倒れ、ほとんどの店舗は閉鎖を余儀なくされた。香港天文台は一時、5年ぶりとなる最高ランクの「10号ハリケーン警報」を発令した。
最高水位は漁村で3.7メートルを記録し、国際空港のある大嶼島では約35.3メートルの最大風速を観測した。空港によれば、23日朝の時点で450便ほどが欠航したという。