ベネズエラ大統領選、現職のマドゥロ氏が再選
ベネズエラ・カラカス(CNN) 南米ベネズエラの選挙管理当局は20日、同日投開票の大統領選で現職のマドゥロ氏が再選を果たしたと発表した。
選管のトップは記者会見に臨み、開票率92.6%の時点でマドゥロ氏の勝利を宣言。同氏の得票数582万3728票に対し、2位の対立候補の得票数は182万552票にとどまった。
投票率は46.01%だった。
2013年に政権の座に就いたマドゥロ氏は、今回の再選を受けて向こう6年間ベネズエラのかじ取りを担うことになる。
米国を含む多くの国々はこの大統領選を「茶番」と非難し、結果を承認しない考えを明らかにしていた。
マドゥロ氏は20日の記者会見で、米国のトランプ政権が選挙を貶め(おとしめ)ようとするすさまじいキャンペーンを仕掛けてきたとの認識を示した。
ベネズエラでは政局の混乱と深刻な経済危機が長期化。食料や医薬品は不足し、ハイパーインフレが国民の生活を直撃している。現状への不安が広がるなか、国際移住機関(IOM)の推計によると、2015年から17年の間に160万人が国外へ逃れたという。