移民集団、メキシコ南部国境からさらに北上 一部は帰国も

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(CNN) 貧困や暴力にあえぐ中米ホンジュラスから米国を目指して出発した集団の一部が、グアテマラからメキシコへの国境を越え、さらに北上を続けている。

メキシコ連邦警察の当局者らによると、移民の一行は21日、メキシコ南部国境の街シウダードイダルゴから、約37キロ北に位置するタパチュラへ向かった。

両都市を結ぶ幹線道路沿いには10台前後のバスが待機し、運転手は移民らをタパチュラの一時保護施設まで乗せていくよう指示を受けているという。一行には途中から加わったメキシコ人も交じっているが、その人数は明らかでない。

ホンジュラス出身の20代の男性はCNNとのインタビューで、20日にいかだで国境の川を渡ったと話した。メキシコか米国で職を探すのが目的だと語り、「ホンジュラスには仕事がなにもない。未来もない」と訴えた。

メキシコ当局の声明によると、移民集団の中で約640人がメキシコへの亡命を申請した。

当局は女性164人、子ども104人への対応を優先しているという。声明によると、女性のうち数人は妊娠中で、同伴者のいない未成年の子どもが少なくとも1人いる。

当局の発表によれば、グアテマラ国境の橋には21日の時点でも2200人が残り、900人がメキシコへの不法入国を図ったとされる。

ホンジュラス外務省は20日、移民集団のうち約2000人はすでに引き返し、帰国する見通しだと発表した。

トランプ米大統領は、野党・民主党が移民らを呼び寄せ、米中間選挙で同党に投票させるつもりだと主張している。だが実際は、移民がそれまでに米国へ入国したとしても、選挙権は認められない。

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