イラン大統領選、保守強硬派ライシ師の当選確実
(CNN) イラン内務省は19日、前日に実施された大統領選の暫定結果を発表し、保守強硬派のライシ司法長官が勝利したと明らかにした。
米国の制裁対象に指定されているライシ師は、選挙監督機関が有力なライバルを全員排除したのを受け、選挙戦のトップに浮上していた。専門家は今回の投票について、1979年のイスラム共和国樹立以来、最も競争の少ない選挙との見方を示している。
人権団体によると、ライシ師は1988年、4人で構成される「死の委員会」の一員として、最大5000人に上る政治囚の集団処刑を監督した疑いがある。同師が司法長官を務めた2年間、イランでは反体制派への抑圧強化や人権侵害が相次いだ。