カザフスタンの大規模デモ、死者164人に 5000人以上拘束
CSTOの部隊は5日、トカエフ大統領の要請を受けて同国へ派遣されていた。総司令官は、部隊が最大都市アルマトイやその近郊で、軍や政府などの重要施設を防護する任務に就いていると述べ、情勢が完全に安定するまで同国にとどまるとの見通しを示した。
国営メディアは、同国の治安機関、国家保安委員会(KNB)のマシモフ前議長ら著名な人物が、国家反逆の疑いで拘束されたと伝えている。
中央銀行は一時的に外国為替取引を停止した。金融機関も取引を停止しているが、ローンや年金、手当や給料の支払いは10日から全土で再開する見通しとされる。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は8日の声明で、同国に広がる暴力行為を強く非難する一方、外部からの軍事支援は「カザフスタンの主権と独立、全市民の基本的権利」を尊重するべきだと強調した。