ロシア侵攻で国民数万人が死亡 ウクライナ国防相
(CNN) ウクライナのレズニコフ国防相は19日までに、ロシアの侵攻が今年2月24日に始まって以降、これまで殺害されたウクライナ国民は数万人規模に達しているとの見方を表明した。
CNNとの単独会見で詳しい人数への言及は拒んだが、10万人以下であることを「願っている」と述べた。
ロシア軍兵士の死者数については1万6000人とする米国の最新の分析には同意せず、実際にははるかに多いとの認識を示した。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は先に、侵攻開始以降に殺害されたのは今月15日時点で、4452人と報告。このうちの280人は子どもで、2583人はロシア軍の砲撃が続く激戦地ともなっている東部のドネツク、ルハンスク両州で記録されたとした。
ただ、OHCHRは実際の死者数ははるかに多いとの判断もつけ加えていた。
戦闘などに巻き込まれ居住先を追われたウクライナ国民は数百万人規模とされる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国外に逃れたウクライナの避難民は欧州大陸のみだけでも今月14日の時点で509万4531人。世界各地を含めれば610万人と推定した。