イタリア北部でテニスボール大のひょう、100人以上負傷
(CNN) イタリア北部ベネト州で19日夜にかけてテニスボールほどの大きさのひょうが降り、少なくとも110人が負傷した。現地の当局者によると、同州で降ったひょうは最大で直径10センチもあった。
市民保護当局によれば、器物の破損やけがなどで助けを求める通報は500件を超え、救急隊が対応に追われた。
ひょうのために窓が割れて飛び散ったガラスの片づけや、大きな被害を受けた樹木などの伐採作業が行われている。
負傷者のほとんどは、割れたガラスでけがをしたり、ひょうを踏んで足を滑らせたりしていた。
CNN提携局のスカイ24によると、悪天候の中で自転車を走らせていた53歳の男性は、妻が運転して後ろを走っていた車にひかれ、死亡した。
欧州は今年に入り、天候の激変に見舞われている。イタリア、スペイン、ギリシャではこのところ連日の猛暑が続き、18日にはイタリアの首都ローマで最高気温41度を観測して史上最高を更新した。
5月にはイタリア北部エミリアロマーニャで大規模な洪水が発生し、土砂災害が相次いだ。