英空軍パイロット死亡、第2次大戦中の戦闘機が墜落
(CNN) 英空軍は25日、イングランド東部リンカンシャー州コニングスビーの基地付近で起きた墜落事故で、兵士1人が死亡したと発表した。
英ロイター通信は、第2次世界大戦中の英主力戦闘機、スピットファイアが墜落したと伝えた。
空軍は大戦中の航空戦「バトル・オブ・ブリテン」を記念し、毎年5月から9月にかけて、スピットファイアなど当時の戦闘機を飛行させる。同基地はこの飛行の拠点となっている。
現地の警察によると、25日午後1時20分ごろ、道路わきの野原に航空機が墜落したとの通報が入った。
事故に遭ったのはパイロット1人だけとみられる。空軍によれば、遺族はすでに連絡を受けた。
航空ショーで飛行するスピットファイア=2019年9月、英ダックスフォード/Phil Chaplin/Imperial War Museums/Getty Images
英王室のウィリアム皇太子とキャサリン妃はX(旧ツイッター)への投稿で、パイロットの遺族らに弔意を表した。
スナク英首相も同様の声明を出した。
スピットファイアは英空軍史上、最もよく名の知れた戦闘機とされる。1940年にドイツ空軍との間で展開されたバトル・オブ・ブリテンで中心的な役割を果たした。
空軍の公式サイトによると、大戦前後の製造数は計2万341機と、英戦闘機の中で最も多い。現在も数十機が運用可能な状態とみられる。