米フォード、全世界で従業員2万人削減か 米紙報道
ニューヨーク(CNNMoney) 米自動車大手フォード・モーターが全従業員の10%にあたる2万人の人員削減を検討していることが16日までにわかった。フォードには業績や株価の低迷で投資家からの圧力が強まっている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが情報筋の話として伝えた。削減の対象となるのは主に、ホワイトカラーだという。フォードは報道について否定も肯定もせず、コストの削減と筋肉質で効率的な態勢が最重要課題だと述べた。
フォードは先月、先行投資を相殺するためなどとして30億ドル(約3400億円)規模のコスト削減を打ち出していた。フォードは次世代の電気自動車や自動運転車の開発は短期的には収益に対して下押し圧力となるとの見通しを示している。
フォードには収益の低下や株価の下落を受けて、投資家からの圧力が強まっている。
フォードは今年に入り、電気自動車メーカーのテスラに時価総額で抜かれた。フォードの株価は年初来10%近く下落している。
フォードをはじめとする自動車メーカーは、トランプ大統領からの圧力も受けている。トランプ氏は昨年の大統領選期間中、フォードのメキシコでの工場建設計画について繰り返し非難していた。