1回接種のJ&J製ワクチン、米当局が緊急使用許可

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ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルスワクチンに対して緊急使用許可(EUA)が出された/Phill Magakoe/AFP/Getty Images

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルスワクチンに対して緊急使用許可(EUA)が出された/Phill Magakoe/AFP/Getty Images

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は27日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、18歳以上を対象に緊急使用許可(EUA)を出した。

ホワイトハウスの新型ウイルス対策担当上級顧問、アンディ・スラビット氏は、米ファイザー製と米モデルナ製に続く「3番目の安全で効果的なワクチンは、歓迎すべき知らせだ」と述べた。J&J製は接種が1回で完了し、特殊な保管設備も必要ないのが特徴だ。

26日には第三者委員会が投票の結果、全員一致でEUAを支持していた。

ワクチンはJ&Jのワクチン部門、ヤンセンが開発。米国と南アフリカ、中南米で計4万4000人以上を対象に臨床試験(治験)が実施された。FDAの分析によると、接種後4週間以上の全体平均で中等症から重症例の予防効果は66.1%。米国での予防効果は72%、重症例に限れば86%との結果が出た。

治験で副作用はほとんどみられず、あったとしても接種部位の痛みや頭痛、倦怠(けんたい)感、筋肉痛など軽い症状にとどまった。重篤な有害事象はまれで、接種後の重いアレルギー反応「アナフィラキシー」の報告はなかった。

FDAによれば、J&J製のワクチンで症状のない感染を防げる可能性もある。

ファイザーとモデルナの予防効果が95%前後とされるのに対し、J&Jの数字が比較的低いことを懸念する声もあるが、専門家らは治験の実施時期が違ったと指摘。J&Jの治験では、南アフリカで確認された症例の大半が感染力の強い新たな変異株だったと説明している。

J&Jはただちに約400万回分、3月末までには2000万回分を出荷できると表明した。

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