アップル四半期決算、9.6兆円で過去最高 iPhone需要には懸念も
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは1日、2017年10~12月期決算を発表し、自社の予想を上回る883億ドル(約9兆6600億円)の売り上げを記録したことを明らかにした。四半期分の売り上げでは過去最高となるが、一方で来期の売上高見通しは市場予想を大きく下回り、主力商品であるスマートフォンの需要に対する懸念も浮上している。
999ドルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の発売が寄与し、10~12月期は純利益でも200億ドルの過去最高を記録した。ただ続く1~3月期の売上高の見通しは600億~620億ドルと、市場の予想より大幅に低い水準にとどまった。
アップルによれば10~12月期のスマートフォンの販売台数は7730万台と前年同期から1%減少。1~3月期はiPhoneXの生産を半分に縮小するとの観測も出ている。
投資家らは、デザインを大きく刷新したiPhoneXの登場でユーザーらが一斉に買い替えに走る展開を期待していた。現在アナリストからは、アップルの戦略に疑問を投げかける声も上がる。
こうしたなかアップルのクック最高経営責任者(CEO)はiPhoneXについて「昨年11月の発売以来、iPhoneシリーズ中で毎週最も売れる製品であり続けている」と強調する。
iPhoneシリーズの10~12月期の平均販売価格は800ドル近くと、前年同期の695ドルから増加した。