米マイクロソフト、「ロシア関連のサイバー攻撃を阻止」 米上院など標的か

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マイクロソフトは、ロシアとつながりを持つハッカー集団によるサイバー攻撃の一部を阻止したと明らかにした/Shutterstock

マイクロソフトは、ロシアとつながりを持つハッカー集団によるサイバー攻撃の一部を阻止したと明らかにした/Shutterstock

(CNN) 米マイクロソフトは21日、ロシアの軍参謀本部情報総局(GRU)とつながりを持つハッカー集団が米上院や保守系シンクタンクを狙っていたとみられるサイバー攻撃作戦の一部を阻止したと発表した。

同社は先週、バージニア州の連邦地裁が出した裁判所命令に基づき、GRU傘下のハッカー集団「ファンシーベア」が開設していたウェブサイト6件を強制的に閉鎖したという。

ファンシーベアは、2016年の米大統領選で民主党全国委員会にサイバー攻撃を仕掛けたとされる集団。閉鎖されたサイトは、今年秋に予定される米中間選挙の候補者や政治団体を狙った攻撃に使われる恐れがあったという。

サイトは議会スタッフがよく使うサイトとドメイン名が似ていたり、保守系シンクタンクのハドソン研究所(HI)、共和党国際研究所(IRI)の関連サイトに見えたりするように作られていた。

ハッカーらはそこから議会スタッフやHI、IRIの所員らに偽のメールを送り、パスワードなどを聞き出そうとしていた可能性がある。16年には大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営トップ、ジョン・ポデスタ氏がこの手口でデータを盗まれた。

マイクロソフトは20日、米国の政治団体を狙ったサイバー攻撃の脅威に対応するための防護サービスを始めると発表した。同社のクラウドサービス「オフィス365」を使っている候補者や陣営メンバーら全員に無料で提供し、さらに米国外にもサービスを拡大する方針を示している。

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