費用は?、訓練は? パレード実施へ米軍の懸念拡大
(CNN) 米国のトランプ大統領が実施の検討を求めている首都ワシントンでの軍事パレードについて、費用や訓練のスケジュールへの影響などに関して、米軍内での懸念が拡大している。
防衛当局者によれば、トランプ大統領がパレードに数千人の人員や戦闘車両、ミサイルなどが参加するよう主張した場合、重要な訓練のスケジュールに影響が及ぶ可能性があるという。
費用に対する懸念も出てきており、別の当局者によれば、国防総省は非軍事的な費用の一部を相殺するために民間からの寄付を募ることを検討しているという。当該の寄付は、軍人の給与や兵器の輸送費などには使われない見通し。
軍事パレードについて、具体的な費用の算出は行われていない。最初の当局者によれば、初期の試算として300万~5000万ドルとの数字が示されているというが、現時点では何も確実なものはないとも付け加えた。
行政管理予算局局長は先ごろ、必要経費について、1000万~3000万ドルとの見通しを示している。
大規模なパレードが行われる場合、事前の戦車の移送など準備は数週間におよぶ可能性があり、要員も数日前には現地入りする必要がある。
こうした懸念を和らげるために、「マルチメディア」と呼ばれる選択肢が検討されているという。ナショナル・モールに巨大なビデオスクリーンなどを配置して、実際に大規模な装備類をワシントンに運び込むのではなく、兵器の映像を映し出すというものだ。