米ハリケーン被害 18人死亡、数百人が孤立 「最悪の事態はこれから」

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ハリケーン「フローレンス」が直撃した米南東部各地に被害が出ている/Joe Raedle/Getty Images

ハリケーン「フローレンス」が直撃した米南東部各地に被害が出ている/Joe Raedle/Getty Images

米ノースカロライナ州ランバートン(CNN) 米南東部を直撃したハリケーン「フローレンス」の影響で、16日も各地で被害が拡大し続けている。死者は18人に増え、洪水のために数百人が孤立。河川の氾濫(はんらん)による洪水被害は今後数日でさらに悪化が予想され、当局が引き続き警戒を呼びかけている。

フローレンスは勢力が弱まって16日午前には熱帯低気圧になった。それでも強風がやや収まった程度にすぎず、ノースカロライナ州では今後数日にわたって豪雨が続く見通し。同州フェイエットビル市の広報は、「最悪の事態はこれからだ」と指摘した。

洪水によって取り残されている人は数百人に上り、ボランティア団体や救助隊などが懸命の救出活動を続けている。

ノースカロライナ州によると、これまでに報告された水難救助活動は同州だけで900回を超えた。それでもまだ大勢の人が助けを求めているという。

2016年のハリケーン「マシュー」で大規模な浸水被害が出た同州ランバートンでは、ランバー川の水位が上昇を続けて堤防が決壊する恐れがあり、市が警戒を強めている。

同州ではほかにも多数の河川で氾濫の危険が高まっており、同州のクーパー知事は、今からでも遅くないとして住民に避難を呼びかけた。州内150カ所の避難所には1万5000人あまりが身を寄せている。

幹線道路もノースカロライナ州全域で相次いで封鎖され、州交通局は住民に対し、州内の移動を控えるよう呼びかけている。沿岸部のウィルミントン市(人口約11万7000人)は周辺の道路が水没して通行できなくなり、事実上の孤立状態になった。

この影響で、ウィルミントン市への燃料などの物資補給が滞っているほか、隣接するペンダー郡でも燃料が底を突きかけている。

救助ボランティア団体のユナイテッド・ケイジャン・ネイビーは、ウィルミントンで多数を救出し、同州リーランドでも約200人から救助を要請されていると伝えた。

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