店主から「後で来い」と言われた強盗団、本当に再訪し逮捕 ベルギー
(CNN) ベルギー南部のシャルルロワでこのほど、店舗に強盗に入ったグループが店主から「今は金がないから後で来い」と告げられて、その通り引き返す事件があった。グループは数時間後に再びやってきたがまたも説得されて引き返し、3度目に訪れたときに待ち受けていた警察に逮捕された。
事件を報じたCNN系列局のRTLはこの店主をディディエさんと紹介。今月20日の午後、ディディエさんが営むシャルルロワ郊外の電子たばこ店に、フードや帽子で頭を覆った6人組が入ってきた。武器を携帯したこの6人は、ディディエさんに金を出すよう迫ったという。
この場を切り抜けようと思ったディディエさんはグループに向かって、「午後3時に店を襲うのは得策じゃない」と説明。夜になればレジにはもっと金が入っているからその時に来るように告げた。
信じ難いことに6人は、ディディエさんの言葉に従って店から出て行った。その後警察に通報したディディエさん。「あまり賢い連中じゃなかった」と振り返り、警察もまさか6人が戻ってくるとは思っていなかった、と付け加えた。
ところが5時半になると、グループは再び店にやってきた。ディディエさんは今度もひるむことなく、どうせなら閉店間際に来るように助言を与えた。「こう言ってしかりつけてやった。『時計を持っていないのか。今は5時半だ。6時半じゃない』。それを聞いて連中は立ち去った」
結局このグループは、またしてもディディエさんの店を訪問。このとき、張り込んでいた私服警官につかまった。
地元メディアによると未成年1人を含む5人が逮捕されたが、1人は現場から逃走した。