イスラエル、駐ブラジル大使召還へ 大統領の「ヒトラー」発言に抗議

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アフリカ連合(AU)首脳会合で演説するブラジルのルラ大統領=17日、エチオピア・アディスアベバ/Minasse Wondu Hailu/EPA-EFE/Shutterstock

アフリカ連合(AU)首脳会合で演説するブラジルのルラ大統領=17日、エチオピア・アディスアベバ/Minasse Wondu Hailu/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) イスラエルは18日、ブラジルのルラ大統領の発言に抗議し、駐ブラジル大使を召還すると発表した。ルラ氏は同日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの行動を「ジェノサイド(集団殺害)」と呼び、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に匹敵すると批判した。

ルラ氏はアフリカ連合(AU)首脳会合での演説で、ガザ地区のパレスチナ人が経験しているのは「ヒトラーがユダヤ人殺害を決めた時に起きた」ことだと述べた。

これに対して、イスラエルのネタニヤフ首相はX(旧ツイッター)に、ルラ氏がホロコーストを矮小(わいしょう)化し、ユダヤ人とイスラエルの自衛権を踏みにじろうとしていると投稿。「イスラエルをホロコーストに例える発言は一線を越えている」と抗議した。

また、イスラエルは国際法を順守しつつ、自衛と安定した将来のために完全勝利まで戦うと述べた。

イスラエルのガラント国防相も、Xへの投稿でルラ氏の発言を非難した。

イスラエル軍のガザ攻撃については、南アフリカが先月、ジェノサイドに相当するとして国際司法裁判所(ICJ)に提訴。ICJはイスラエルに対し、ジェノサイドを防ぐための措置をとるよう命じたが、軍事作戦の即時停止命令には至らなかった。

イスラエルはこの訴訟を「ばかげた言い掛かり」だと一蹴(いっしゅう)し、ガザでは民間人の犠牲を避けるために尽力していると主張した。

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