ハマス受け入れの停戦案、人質解放やイスラエル軍の段階的撤退を含む

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イスラエル軍の空爆で破損した建物を調べるパレスチナの人々=5日、パレスチナ自治区ガザ地区ラファ/Abed Rahim Khatib/dpa/picture alliance/Getty Images

イスラエル軍の空爆で破損した建物を調べるパレスチナの人々=5日、パレスチナ自治区ガザ地区ラファ/Abed Rahim Khatib/dpa/picture alliance/Getty Images

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で行われた人質の解放と戦闘の休止をめぐる交渉で、カタールやエジプトが仲介してハマスが受け入れた提案には、まずイスラエル人の人質33人を42日間にわたって解放し、最終的に「持続可能な平穏の期間」にパレスチナ自治区ガザ地区を再建するとの内容が含まれていることがわかった。交渉に詳しい情報筋がCNNに文書を示した。

文書のコピーには枠組みの詳細が記されており、合意が三つの段階に分けられ、それぞれ42日間の期間となるという。文書のコピーと、カタールの衛星放送局アルジャジーラの取材に答えたハマス高官によれば、第2段階では、イスラエルが最終的にガザから全面的に撤退することも含まれるという。

第1段階では、ハマスが33人の人質を解放する。特に女性や子ども、高齢者、病人が解放される。代わりに、イスラエル軍はガザの一部から段階的に撤退するほか、毎日10時間の偵察飛行を停止する。非武装のパレスチナ人はガザ全域で自由に移動できるほか、パレスチナ人の受刑者数百人が解放される。

この段階では、ハマスが解放したイスラエル人の人質1人に対して30人のパレスチナ人の女性と子どもが解放される。50歳以上のイスラエル人の人質1人に対して30人の50歳以上のパレスチナ人の受刑者が解放される。

イスラエル軍の女性兵士は33人の人質の一部として解放されることになっている。イスラエル軍の女性兵士1人が解放されるたびに、イスラエルは終身刑の30人を含む50人のパレスチナ人の受刑者を解放する。

ハマスは毎週、人質3人を解放する。6週目となる最終週に、合意に達した33人という人数を満たすため、残りの人質を解放する。今回の合意では、ハマスが遺体も含めて33人という人数とする可能性がある。

ガザへの人道支援の搬入に向けた大規模な取り組みも開始される。そのなかには、仮設の避難所や住宅、病院や発電所などの主要なインフラの修復が含まれる。

文書では第2段階の詳細は明らかにされていない。第2段階には、持続可能な平穏な期間や、民間人の男性とイスラエル軍の男性兵士を含む残りの人質の解放が含まれる。

文書によれば、第3段階では、3年から5年にわたるガザの再建計画が始まる。

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